ぶらり骨董の旅

骨董品の鉄のかたまりがもつ美しさ

骨董品を趣味にしてさまざまなものをみていくと、鉄の持つ美しさにひかれる人たちは少なくはないのです。ほかとは全く異質な存在感や手にしたときの重厚感、黒錆の醸し出す質感、それらに魅力を感じるようになったら骨董品通といえます。骨董品の世界ではやきものから入り、鉄や石にいたるという言葉があり、骨董品商も石を売れるようになったら一人前などといわれるものです。それだけ鉄や石には理解を深めた人しか関わらない深い味があるということになります。 骨董品趣味とは時を経てきたものの存在感を愛するということで鉄の面白さは道具やものとしての役目を果たしたのち年月を経るごとに今度は鉄そのものとしての存在感を増していくところにあります。現在なら軽いアルミニウムやプラスティックですぐ代用できそうなものを昔の人は鉄をたたき上げ大変な労力を使ってこしらえたので、そうした単純ですが人間臭いものづくりの心意気のようなものに惹かれる人が多いのです。燭台や灯火器などガーデニングや玄関の飾りなどに利用したり、鉄のオブジェとして観賞用にしたり、マンションなどの現代家屋でも燭台など黒い鉄を使うと非常にモダンなインテリアになります。